住みたい物件が決まったら、まずは入居審査申込書を記入頂きます。それを元に管理会社(貸主)が入居審査を行います。入居審査申込書には自分の情報だけでなく、連帯保証人の情報の記入も必要ですので、事前に確認しておきましょう。入居審査申込時には、申込金(20,000円以上)が必要です。申込金は、契約前の仮押さえという意味合いで支払うお金のことです。契約が成立した場合はその後に支払う契約金の一部として当てられます。この入居審査申込書は入居意志の確認を行うものでもあります。物件の“二股”や“押さえ”等は管理会社(貸主)に迷惑をかけることになるのでくれぐれも軽はずみな行動はしないようにしましょう。
重要事項説明書には、物件の名称や設備、契約期間、家賃とその支払期限、支払方法などが記入されています。契約時には入居者指名、緊急連絡先などを記入します。契約書は設備や入居後のルールなどが細かく明記されたものです。契約書では、禁止事項や退去時の負担の内容などが別紙になる場合もあります。
契約書には家賃の支払方法について詳しく書かれています。そこでまず確認するのは賃料と支払日になります。支払方法は銀行振込が一般的です。その場合、振込み手数料は借主負担となっています。また、家賃の値上げに関する事柄についても確認が必要です。どんな場合にどの程度値上げになるのか、またどのくらい前に通知されるのかを確認しましょう。
部屋が入居可能な状態になった日から家賃が発生します。この日から月末までを日割りで計算した金額になっているかを必ず確認しましょう。入居可能日を自分の希望する入居日に大幅な違いがある場合、日割り発生を遅らせてもらう交渉をしてみる方法もあります。
毎月支払う費用として管理費、あるいは共益費があります。これは建物や設備の維持管理、共用部分の電気代等に使われる費用のことです。
ペットの飼育や楽器の演奏など、部屋を使用する際に禁止・制限されている事柄は禁止事項としてまとめてあります。一般的な禁止事項としては、借主の許可なく増築・改築・改造をしたり、無断で住居人を増やす、住居として借りた部屋を事務所として使用する、金庫やピアノなどの重量物や火薬などの危険物の持ち込みなどが上げられます。
契約期間は2年間というのが一般的です。更新が可能かどうか、必要な手続きと費用を聞いておきましょう。また、解約する場合は、決められた期限までに連絡や手続きが必要になります。契約時にはきちんと確認しておきましょう。
多くの契約には、退去時の部屋の原状回復が義務づけられています。原状回復とは、借りた人が故意・過失で壊してしまったり、汚れた部分を入居前に戻すことです。原状回復の費用には、契約時預けた敷金が使用されます。ここでしっかり確認しておきたいのは原状回復の範囲や、その内容を確認しておきましょう。
事前に用意する書類を除けば、契約書の重要事項説明書に捺印が必要です。ほかには駐車場契約書、鍵の預り証や火災保険の契約書、ゴミ置き場の管理規約同意書などへの捺印もありますが、重要なことはサインや捺印は「同意しました」という意思表示にもなるので、よく読み、理解した上で印鑑を押しましょう。
契約後に受け取るのは、前家賃の領収書。そして、敷金の預り証1通、不動産会社からの手数料の領収書と契約書1部、鍵1本~2本。その他は、火災保険の証書など。これらの書類が揃っているかを確認しましょう。
家賃の支払いは契約書の記載方法で行ってください。支払いが遅れますと、遅滞損害金が発生したり、契約が解除される場合があります。
引っ越し前の住まいでの電話を引き続き使用される方は、その管理電話局に移転届を出します。新しく電話を設置される方は、管轄の電話局にお申し込みください。電話は申し込みから開設までに時間がかかるので、早めに手続きしておきましょう。
設備の性質上、しばらく運転を停止すると、再開後に運転に不具合が生じることがあります。その場合、修理完了までに1~2日ほどかかることがありますので、ガス・電気・水道の契約・開栓はなるべく引越し前に行い、事前に正常に運転されているか確認することをおすすめします。
賃貸住宅によっては、ピアノなどの重量物の持ち込みを禁止していたり、電気製品や家具などの設置場所を指定している場合があります。詳しいことは管理会社におたずねください。
退去日は、少なくとも退去前月末日までに管理会社にお知らせください。部屋は、入居前と同じ状態に戻すことを原則とします。
退去日が決まったら、電気・ガスは管轄の営業所へ、水道は市・町・村の水道局へその旨を退去5日前までに電話などで連絡してください。そして、退去立会日までの使用料は当日までに精算を行ってください。
郵便物は、郵便局に移転届を提出すれば、前住所宛ての郵便物でも向こう一年間は転居先に転送してくれます。電話は、移転先でも使用する場合は電話局で移転手続きを行います。
大型ゴミは、事前に市町村などの清掃局にお問い合わせのうえ、処分してください。洗濯機・冷蔵庫・エアコン・テレビは、家電リサイクル法の対象となります。購入元もしくは買い替え先の小売店に引き取ってもらうよう、ご手配ください。なお、引っ越しゴミの回収に費用を要する場合には、ご入居者の負担となります。
自然磨耗とは認めがたい破損・汚損の修繕費はご入居者の負担となります。器具の故障などは必ず報告してください。敷金の返金は銀行振り込みとなりますので、転居先の住所、振込口座を管理会社にお知らせください。
退去時、各種取扱説明書・保証書・エアコンのリモコン・シャッター開閉棒・エアコンスリーブキャップ・洗濯機移動自在キャスター・照明器具など、入居時に備えられていたものは、持ち出さないように注意してください。紛失された場合、実費負担となる場合があります。